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中華料理のテーブルマナー

中華料理には、洋食のような形式的なテーブルマナーは特にありません。
しかし、中華料理は基本的に円卓テーブルを家族や友人など数人で囲んで食べるスタイル。周りの人を不快にさせずに、気持ちよく楽しく皆で食事が出来るように守りたいルールがあります。
ここでは知っておきたい中華料理のテーブルマナーを紹介します。

 

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● 中華料理のテーブルマナーとポイント

・席次のマナー

中国料理のテーブルと言えば円卓ですが、もちろんこの円卓にも席次が決められています。
出入り口から一番離れている席が最も上座となり、その上座から見て右側の席が次席、左側が三席となり、続いて左から右に四席、五席となります。一番出入り口に近い席が最も下座となります。また、年長者や招待された人などが上座に、また役職の高い順番などでこの通りに座ります。中国料理では洋食マナーのようにレディーファーストというのは特にありませんが、夫婦やカップルの場合は女性の左隣に男性が座る場合もあります。
レイアウト上の問題などで上座や下座の区別がしにくい場合は、通路から一番離れている席や、奥の方の落ち着きやすい席を上座とすると良いでしょう。

円卓の席次

【中華料理店など円卓テーブルの場合は、入り口から最も離れた席が上座となり、入り口に近づくにつれて最も下座となっていきます。】

 

・料理の取り分けマナー

中華料理は、大皿に盛り付けられた料理を、それぞれ自分の食べたい分だけ小皿に取り分けて食べるのが基本です。この際、上座から先に料理を取るのがマナー。円卓を回して上座の方を優先させましょう。
料理は人数分に合わせて盛り付けられています。最初に料理を取る順番が回ってきたら、足りなくならないように人数のバランスを考えて取り分けるように心がけましょう。基本的に中華料理は、他人の分を取り分けてあげる必要ありません。
食べ物を残すのはマナー違反です。自分の食べたい分だけを取るようにします。お代わりをしたい場合は、最初に料理を取り分ける順番が一周し、全員が取り終わった後に残った料理を取ると良いでしょう。
全員が取り分け終わったら、最初は全員一緒に食べ始めます。
料理を取り分ける時、中華料理ではレンゲや箸は自分のものを直接使うのが一般的ですが、スプーンやフォーク(サーバー)、取り箸などが添えられている場合はこれを使います。また和食ではよく箸を反対向きにして使いますが、中華料理ではNGですので気をつけましょう。また、席を立って料理を取るのはNG。必ず席に座って料理を取りましょう。
また、数種類の料理の味が混ざる事がないように、取り分ける料理は1つのお皿に1種類がベスト。取り皿は何枚替えても問題ありません。

 

・円卓のマナー

中華料理のテーブルと言えば円卓(ターンテーブル)です。この円卓にも使い方のマナーがあります。
円卓は時計回りが基本。勢いよく回し過ぎないようにゆっくり回しながら料理を取っていきます。
円卓を回す際は、食器類がぶつからないか、大皿に乗った取り箸などがコップやビール瓶などにあたらないか、人が料理を取り分けていないかなどを確認して回しましょう。
円卓の動く部分に置いても良いのは、大皿料理、未使用の小皿、調味料のみ。
自分の取り皿や、グラス、ビール、使用済みのお皿などは置かないように気をつけましょう。

 

・食器やナプキンの取り扱いマナー

【取り皿は持ち上げない!】

中華料理では、料理を取り分ける時も食べる時も、一切取り皿は手に持ちません。手で持ち上げても良いのは、レンゲと箸、グラス、茶碗のみ。
取り皿を持ち上げてかきこむように食べるのはマナー違反ですので気をつけましょう。

【レンゲ】
中華料理を食べるのに欠かせない「レンゲ」。このレンゲにも正しい持ち方があります。レンゲをスプーンの様に持つのは実は正しい持ち方ではありません。
レンゲを持つ時は、人差し指をレンゲのくぼみに置いて、柄の部分を親指と中指で挟むように持ちます。
スープを飲んだりチャーハンやお粥などを食べる時は、唇と平行になるように口元に運びレンゲを傾けるようにします。口元に直角にあてないように気をつけましょう。

<料理別の使い方>

スープ
そのまま右手で持ちます。
汁物料理/麺類など
箸を右手に、レンゲを左手に持って受け皿に。
音が立たず汁もはねにくくなりスマートに食べられます。


【器の取り扱い】
日本料理では器を重ねると傷がつく事からマナー違反とされていますが、中華料理では皿の上に茶碗をのせてもOKです。吐き出した小骨などを置くのに活用しましょう。

【テーブルクロスとナプキン】
和食や洋食のルールからするとNGのように思えますが、テーブルクロスで口を拭くこともあります。テーブルクロスやナプキンの汚れは、食事がおいしかったという事を意味し決してマナー違反ではありません。上手に使ってみましょう。

 

・注文のポイント

中華料理店で料理を注文する際に、どれをオーダーしてよいのか迷う事もあるでしょう。そう言った時にオススメなのはコース料理。前菜から点心までバランスよく食べられるので安心です。
お好みで一品料理を組み合わせる場合は、素材や調理法、味付けなどが重複しないようにバランスよく注文すると良いでしょう。

 

素材
肉、魚、野菜 など
調理法
揚げる、煮る、炒める、焼く、蒸す など
味付け
甘さ、辛さ、酸味、塩分の量 など

一品料理の組み合わせ注文はこの3要素をバランスよく

 

またこの時注意したいのが料理の量。中国料理は大皿料理をそれぞれ取り分ける食べ方が基本ですので、必ず何人分のコースかをあらかじめ確認しましょう。

 


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